どんな状態だったら自己破産できる?

 私の経験から申し上げますと、多くの相談者は、支払いをこれ以上続けていくことができない状態になってから事務所に訪れます。何度も親族から援助をしてもらい、自転車操業を繰り返したあげく、万策尽きたという状況になって、藁をもすがる思いで「クレジット・サラ金110番」などの電話に相談を持ちかけてくるのです。
このような相談者のほとんどは、「支払不能」の状態にあります。たとえば、サラ金業者への約定支払い額(毎月の返済額)が給与の額を大きく超えている状態にある場合、自己破産手続きを取らざるをえないケースがほとんどです。また、病に倒れたり、リストラにあったため無職であり、支払いにあてるお金の都合がまったくつかないという場合であれば、自己破産手続きを取らざるをえないでしょう。
それにもかかわらす、自身の置かれている客観的な立場を忘れ、「破産は絶対にしたくないんです。なんとか少しすつでも払っていきたいのですが:」とのように訴えかけてくる相談者が、なんと多いことでしょうか。
もちろん、自己破産手続きは最終的な手続きであり、そのデメリットも少なくありませんから、むやみに奨励することは控えるべきですが、破産以外に解決手段のない相談者が圧倒的に多いことは事実です。